この記事では、UBER EATS・出前館・WOLT・MENUなどのフードデリバリーで副業を行う際の効率の良い稼ぎ方について解説いたします。
フードデリバリー事業の魅力は、何と言っても好きな時間帯に好きなだけ稼働して稼ぐことができることでしょう。
「ほんの1時間だけ稼働」、「昼と夜だけ稼働」、「12時間がっつり稼働」など、自分の都合に合わせて自由に働く時間を決めることができるため、副業としては理想的な事業だと思います。
しかしながら、フードデリバリー事業はあくまでも、運営会社と個人事業主であるドライバーとの配達ごとの個別契約なので、完全に歩合制であり、稼働したからといって効率的な配達を行わなければしっかりと稼ぐことができません。
わたくしロガトカは、コロナ禍で半在宅勤務に切り替えたのをきっかけに、副業として自転車でフードデリバリー事業を始めて4年ほどが経過しました。
本業が暇な期間や、昼と夜の隙間時間などに稼働したりと、しっかりと準備をした上でそれなりに本格的に稼働してきました。
UBER EATS・出前館・WOLT・MENUの4社に登録し、約4年間で4社の合計配達数は5,000回を軽く超えていますから、副業として稼働しているにしてはそれなりの実績が積み上がったと思います。
そんな中で、いかに短時間で効率的に稼ぐかということが見えてきた部分がありますので、「フードデリバリー事業での効率的な稼ぎ方」について、これからフードデリバリー事業を始めてみたいという方向けに私個人の経験をもとに解説したいと思います。
この記事ではフードデリバリーに関する以下のような情報を知ることができます。
- フードデリバリーで稼ぐための4つの条件
- 自転車で効率的に稼ぐために意識する4つのポイント
- フードデリバリー各社からの配達依頼を受諾する優先順位
- フードデリバリー運営会社それぞれの特徴と登録先の紹介
フードデリバリー事業の効率的な稼ぎ方
フードデリバリーでの効率的な稼ぎ方について、あくまでも副業として行うという視点での個人的な考察です。
これからフードデリバリーを始めてみたいと考えている方への1意見として参考にしてください。
重要度の高い項目から順に説明いたします。
- ① 稼働エリア
-
最も重要な要素は稼働エリアかと考えます。
基本的に稼働エリアが繁華街であればあるほど効率があがります。
ショート(配達距離が短い)案件が多くなる都心部では、距離あたり単価と回転率が上がり稼ぎの効率も比例して上がります。
副業として考えた場合、自宅が繁華街の近くにあるかどうかで効率が大きく違ってきます。 - ② 移動手段
-
基本的には自転車よりバイクの方が稼げます。
郊外に行けば行くほどその傾向は強くなり、都心部から一定以上離れると自転車では効率が悪すぎて事業として成立しないかと思います。
バイクで稼働できる人は、わざわざ自転車で稼働する意味はないでしょう。(事故のリスクや燃料費を考慮しなければ)
ただし、都心部などで交通状況(渋滞や一方通行の多さなど)で一定の条件が整えば自転車でも十分稼げるエリアは存在するかと思います。 - ③ 稼働する時間帯・天候条件
-
ランチ時、ディナー時が稼ぎどきであるのは間違いありません。
また郊外であれば土日祝日が平日より稼げるのも確かです。
ただし、ランチ時はピックアップに異常に待たされる地雷案件が多く、極端に回転率が落ちることもあるため注意が必要です。(ランチ時のマクドナルドなど)
また、稼働ドライバー数が激減する悪天候時も稼ぎ時です。
数時間の稼働で晴天時の1日の稼ぎを超えることも多々あります。
悪天候時には事故や怪我のリスクが上がりますので慎重な配達を心がけてしっかりと稼ぎましょう。 - ④ 事業会社の選択
-
各社とも報酬条件が頻繁に変わりますし、その時々の条件(主に稼働ドライバー数)で単価が大きく変動します。
平均的に考えると、UBER、出前館、WOLTの3社間で稼ぎの効率に大きな差はないように感じます。
ただ、WOLTに関しては、そもそもサービス範囲が少なく、たとえサービスエリア内であっても依頼が少なすぎてまともに稼働できないといったエリアが存在するのも事実です。
ちなみにMENUは新規参入者にとっては単価が安すぎて論外です。
フードデリバリー事業はバイクの方が稼げるとわかってはいたのですが、私ロガトカは諸事情によりあえて自転車での稼働にしています。
諸事情とは具体的に以下のような個人的な理由です。
- バイクの免許を持っていなかったのと駐輪場所の問題。
- 免許の取得も考えたが、バイクで事故を起こさない自信がない・・・w
- もともと自転車に乗ることが好き。
- ダイエットと体力維持も目的である。
- あくまでも在宅勤務時の隙間時間を狙った副業なので、自宅から手軽に稼働できる自転車を移動手段とした。
理由としてはこんなところです。
そんな感じで4年間ほど自転車で稼働してきた中で、自転車で効果的に稼ぐにはどうすればよいかというものが見えてきましたので、そのポイントについて述べさせていただきます。
自転車で効率よく稼ぐために意識すべきポイント
それでは早速、自転車で効率的に稼ぐための重要なポイントを結論から述べさせていただきます。
- 高額案件より近距離案件を重視する
- 配達単価より配達完了地点を重視する
- 待機時間をとにかくなくす
- 地雷案件を避ける
自転車で効率的に稼ぐポイントは大きくこの4点に集約できるというのが、私が4年間で学んだ内容です。
踏み込んだ解説と具体的な方法を述べます。
- ① 高額案件より近距離案件を重視する
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自転車での移動はどれだけ頑張っても1kmの移動に3分はかかります。(信号などを加味した平均値)
登り坂があればさらに時間がかかるでしょう。
トータル移動距離が8kmの配達を30分かけて1000円の報酬を受け取るより、10分で完了できる400円のショート案件を3回こなす方が時間給は上がります。(UBERの場合はプロモーションを加味して計算)
自転車の場合はショート案件を優先して回転率を上げていくのが時間給を上げることにつながると考えます。 - ② 配達単価より配達完了地点を重視する
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配達単価より配達完了地点が繁華街に近いことが重要です。
多少高額な案件でも配達完了地点が繁華街から遠く離れた住宅街であれば、次の依頼を受けるために繁華街まで戻らないといけないことになります。
その間は待機時間となり結果的に回転率が落ちてしまうためかなり非効率です。
バイクであれば素早く戻ることも可能ですが、自転車の場合はとても虚しい時間となってしまうので配達完了地点は常に意識しておきましょう。 - ③ 待機時間をとにかくなくす
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配達依頼が来るのを待っている時間ほど無駄なものはありません。
そのため、待機時間は常に2〜3社をオンラインにして次の配達依頼を早く受けることを心がけます。
(依頼受注率の低下を避けるため、配達依頼を受けたら、他の運営会社のアプリはオフラインにする方がよい)
自転車の場合は、じっくりと高額案件を待つよりも、多少安くても近距離案件をさっさと受けて回転率を上げて行くスタイルの方がはるかに効率的だと思います。なので、登録可能な運営会社は全て登録を済ませて、いつでもオンラインで稼働できる状態にしておくのがオススメです。
私の場合は、UBER EATS、出前館、WOLT、MENUの4社に登録しており、UBER EATSと出前館をメインに稼働し、依頼が少ないなと感じた日にはWOLTを含めた3社をオンラインにしています。 - ④ 地雷案件を避ける
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回転率を上げるとは言いましたが、なんでもかんでも受けていると地雷案件にひっかかります。
地雷案件はいくつかのタイプがありますので、少し説明が必要です。地雷案件とは?
ずばり、依頼を受けたことを猛烈に後悔することになる案件です。
いくつかのタイプの地雷案件がありますので、それぞれのタイプを説明いたします。
- ① 川の向こう岸タイプ
-
出前館に出てくる地雷案件です。
出前館は基本的に配達距離を直線距離で測って、その距離を元に依頼料を計算しています。しかも、表示される距離は「店舗〜配達先」の直線距離のみというドライバーにとっては意味のわからない仕様となっています。
よって、直線距離は近くとも間に大きな川があったりすると向こう岸に渡るのに大きく迂回する必要があったりします。
結果的に配達にかかるトータルの時間に対して極端に安い依頼料となってしまい、もし間違って依頼を受けた日にはモチベーションだだ下がりになるほどの精神的ダメージを食らいますw地雷案件(川の向こう岸タイプ)の例
出前館の典型的な地雷案件です。
通知ではトータル移動距離 3.7km(現在地から店舗まで2.3km+店舗から配達地点まで1.5km)で、依頼料が493円となっています。
ですが、実際には現在地と店舗の間に大きな川があり、向こう岸に渡るのに最寄りの橋まで大きく迂回しなければならず、実際のトール距離は7.7km(現在地から店舗まで6.2km+店舗から配達地点まで1.5km)というかなり悪質な依頼です。
この案件は自転車だと30分ほどかかるので、絶対に受けたくない依頼ですが、そもそも中距離以上の依頼が多い出前館はこのタイプの地雷案件が多く、このように川の近くを走っていると同じような地雷案件を連発して依頼してきます。
皆さんもご注意を。ちなみに、UBER EATS、WOLT、MENUの3社は、依頼時には配達のトータル距離(現在地〜店舗〜配達先)が表示され、そのトータル距離も直線距離ではなく、自転車で実際に走ったルートに沿った距離が表示されるため、このようなタイプの地雷案件はないようです。
まあ本来であればそれが当然だと思います。 - ② ピックアップ地点(店舗)が遠いタイプ
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こちらも出前館に出てくる地雷タイプです。
地雷案件(ピックアップ地点が遠いタイプ)の例
店舗が川の向こう側なのですが、先ほどの案件と違って橋が近くにあるため川の影響は大したことはないです。
ですが、店舗までの距離が5.7kmもあるためトータル移動距離は7.2kmとなっています。出前館の配達依頼料は店舗〜配達先の距離が基となっているため、ピックアップ地点が遠くなればなるほどドライバーにとっては不利な依頼料となります。
ちなみにこの配達を時給換算しますと、スムーズに配達が完了したとしても時給1,000円を割り込む可能性もあります。
真夏の昼前の忙しい時間帯にしてはかなり効率が悪いです。
(本来であれば時給2,000円以上は硬い時間帯) - ③ 超遠距離タイプ
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こちらも出前館の案件ですが、滅多に現れないレアな地雷案件です。
これを見たときはびっくりして思わずスクショしてしまいました。地雷案件(超遠距離タイプ)の例
直線距離で28.1kmとなっていますが、実際に走るルートのトータル距離は35kmを超えます。
自転車だとどう頑張っても片道1.5時間はかかりますので、往復3.0時間以上の案件となります。時給換算すると約400円の案件です。
画面に触れるのも怖い地雷案件ですwちなみに運ぶものはパン屋さんの商品みたいなのですが、東京都内には美味しいパン屋さんなどいくらでもあると思うのですが、よっぽどこのパン屋さんは美味しいのでしょうか・・・逆に気になりますw
- ④ MENUの中距離以上タイプ
-
MENUの中距離以上の配達依頼は、ほぼ全てが地雷案件となります。
なんでそんなことになるの?という疑問がわきますが、MENUの配達業務は、仕事というよりお小遣いがもらえるリアルお遣いゲームというのが個人的なイメージです。
詳細については下のMENUの説明項目をご覧ください。MENUの中距離以上タイプの例
トータル移動距離5.5kmの中距離タイプで、依頼料は330円となっています。
これは特にひどい案件ですが、移動距離1kmあたりに換算すると依頼料は60円/kmとなります。ちなみにMENUは配達依頼をこなすと経験値がもらえ、一定の経験値がたまるとランクアップしていくゲームのようなシステムを採用しています。
ランクが一つ上がると配達料が数円とかw上がります。
半年ほど死ぬ気で頑張って、最高ランクに到達できれば基本報酬が1.7倍になるそうですが、あくまでも上がるのは基本報酬であって配達料そのものではありません。ちょっと私の場合は頑張る気にはなれないですw
報酬より経験値が欲しいぞ!という人がいましたら是非頑張ってみてくださいw
- ⑤ ピンずれタイプ
-
UBER EATSに多い地雷案件ですが、受けるまで地雷とわからないため避けようがないのがピンずれ案件です。
ピンずれ案件とは、地図上に示されたマーカーの位置と実際の住所に相違がある案件のことですが、利用者が自宅登録時にアプリの操作を誤って登録してしまうのが原因です。
中には個人情報秘匿のためか、住所を最後まで記入せずにピン位置だけを登録している利用者もいたりします。
ピン位置が正確であれば全然問題ないのですが、間違っていたらメッセージなり電話なりでその都度正しい住所を教えてもらう作業が必要になるためドライバーにとっては非常に効率が悪いです。ピンずれ案件はUBER EATSの伝統みたいな状態になっていて一向に無くなる気配がないのですが、どうやらアプリの不具合なのかそういう仕様なのかわかりませんが、利用者がピンずれに気づいても修正ができないらしく、お客様からアプリ内のピン位置の修正ができないとクレームを受けたことが何度もあります。「申し訳ありませんが、私は単なるドライバーなのでアプリのことはわかりません」とその都度利用者様に伝えるとともに、UBERのサポートに報告を行っています。
ちなみに出前館でも同じようなピンずれ案件があるのですが、出前館はそのような案件には他のドライバーがアプリ内にコメントを残してくれていることが多いため、これが非常に役に立って助かります。
何れにしてもピンずれ案件は誰にとっても迷惑でしかないので、撲滅されることを願っています。
- ⑥ 料理が出てこないタイプ
-
UBER EATS以外の3社に発生する地雷案件です。
この地雷も避けようがないため、もう運が悪かったと諦めるしかありません。基本的にはお店が忙しくて料理が出てくるのに時間がかかり、ピックアップを完了するのに長時間待たされる地雷案件です。
中にはアプリの不具合でお店側に依頼が入ってなかったという信じられない原因も結構な頻度で発生します。
他のケースでひどい例としては、お店側に「ワンオペのため料理完成まで30分以上かかります」と言われて、結局1時間半待たされたなんてこともありました。
ちなみにUBER EATSの場合は、10分以上待たされるとペナルティーなしでドライバー側から配達依頼をキャンセルできます。
しかも、たとえキャンセルしなかったとしても、待ち時間に対しての報酬も発生するため、基本的にUBER EATSにこのタイプの地雷案件はありません。(確か200円/10分程度の報酬であったと記憶しています)他の3社に関しては、お店側の遅延はすべてドライバーの責任であるかのような扱いです。
お店側が原因でピックアップまで長時間待たされるケースであっても、ドライバー側からの配達依頼のキャンセルはそのドライバーの評価に対してペナルティーが課されますし、待機時間に対しての報酬も一切ありません。MENUなどは、お店で20分も待たされた挙句、ピックアップになぜそんなに時間がかかったのだと後日メッセージで文句を言ってくる始末です。知らんがなお店に聞いてくれとしか言いようがないんですけどw
とまあ、実にいろいろなタイプの地雷がありますが、避けれる地雷と避けれない地雷があることを覚えておいてください。
避けれるタイプの地雷案件は徹底して避けるのが効率アップにつながります。
【フードデリバリー】自転車で効率を上げる方法 まとめ
- 自転車でのデリバリーは回転率を重視
- 4社全てに登録し、2社以上をメインで稼働する
- 地雷案件を可能な限り避ける
フードデリバリー各社の比較と登録先
UBER EATS、出前館、WOLT、MENUの4社を個人的な観点から評価してみます。
先の項目で2社以上をメインで稼働すると述べましたが、メインとする運営会社にも優先順位がありますので、それを先にお伝えします。
メインとする運営会社を決めたら、その会社のアプリをオンラインにして優先的に配達依頼を受諾します。
オンラインにして配達依頼を受諾する優先順位
UBER(週間プロモーション中)≧ 出前館 ≧ WOLT> MENU(エリアブースト)> UBER ≫≫ MENU
4社すべてを優先順位に含めましたが、実際にオンラインにするのは上位2〜3社です。
あくまでも自転車で稼働する場合の優先順位であり、何度も言いますが個人的な意見であることをご理解ください。
稼働エリアや移動手段が違ったらまた違う評価になると思います。
後ほど各社の特徴について詳しく紹介していますが、そちらに目を通していただくと、このような優先順位になった理由をご理解いただけるかと思います。
補足ですが、UBER EATSは週間プロモーションを含めて考えます。
基本的にはUBERのその週のプロモーションを完了したら、週の残りは他の運営会社での受注にさっさと切り替えます。
また、優先順位が低いMENUですが、MENUにはエリアブーストがかかった配達依頼があり、一定額以上のエリアブースト案件に遭遇するとそれなりの報酬が得られます。
UBER EATSの週間プロモーションとは?

1週間の間に一定回数の依頼を達成するとボーナスがもらえる仕組みです。2025年4月時点で1件あたり75円の追加報酬が、指定回数を達成する毎にもらえます。
指定回数は3段階となっており、全て達成すると約2週間後に達成回数を増やしたプロモーションにランクアップしていくという仕組みです。
(このスクショは週間依頼達成回数が50、60、80回が条件のプロモーション)
一方、1段階目の配達回数も達成できない場合は、約2週間後に指定回数が減ったプロモーションにランクダウンしてしまいます。
UBER EATS側が稼働ドライバー数を安定して確保するためのシステムかと思いますが、ドライバーにとってもモチベーションを維持できるため、なかなかよい仕組みだと思います。

週間110回のプロモーションです。
上の週間80回のプロモーションを完全達成すると約2週間後に回数がランクアップしてこのような上位のプロモーションに移行します。
継続的にランクアップしてしまうと、いずれ副業としては1段階目の回数も達成できないランクに到達してしまうため、どの段階まで達成するかをある程度意図的に調整する必要があります。
なお、達成条件の回数と報酬は結構頻繁にかわります。
昔は1件あたり100円の追加報酬でした。

ドライーバー個人向けの特別な週間プロモーションです。
3段階目の報酬にさらにボーナスが付いていて、全て達成すると1件あたり75円の報酬が150円と2倍になります。
昔は3週間に1回程度の割合で発生していたこの特別な週間プロモーションですが、最近は滅多にお目にかかれません。
なお、UBER EATSには悪天候時のプロモーションと期間限定(正月など)プロモーションいうものもありますので、後ほど説明いたします。
ちなみに週間プロモーションとそれ以外のプロモーションは重複しますので、通知に表示される依頼料以外の報酬もそれなりの額となります。
MENUのエリアブーストとは?

中距離以上の依頼料が他の3社にくらべて圧倒的に安いMENUですが、エリアブーストがかかった案件だけは他社と比べてもそれほど遜色のない依頼料となります。
エリアブーストとは、ピックアップ地点がエリアブースト範囲内にある配達には、追加の報酬が加算されるという仕組みです。
このスクショの依頼そのものは、ピックアップ地点のエリアブーストがわずか+50円であるため、距離単価70円/km以下の地雷色の濃い依頼ですが、もしピックアップ地点が隣のエリアブースト+300円の場所であればまあまあの報酬となります。
MENUの近距離案件で、エリアブースト+300円以上の依頼に遭遇したら迷わず受託してもよいかもしれません。
といっても滅多に遭遇できませんがw
各運営会社のドライバー視点での評価
ドライバー視点で、UBER EATS、出前館、WOLT、MENU各社を評価してみるとともに、それぞれの会社の特徴について細かく述べさせていただきます。
先の説明の中で各社の優先順位をどのような理由で決めたのかについての説明にもなっています。
各社の評価は、配達を自転車で行った場合によるものなので、バイクで稼働する場合はまた違った評価になるかと思います。
また、稼働エリアや地域の特性により大きく変化しますので、参考程度にお考えください。
ちなみに私の稼働地域は関東の都心部からやや外れた郊外の主要乗換駅がある地域です。
評価項目は、総合、距離単価、主な配達距離、依頼件数、地雷依頼率、サービス利用者数、稼働ドライバー数、最低単価、ドライバーアプリの評価、サポート体制の評価の10項目です。
評価は2025年4月時点のあくまでも個人的な印象による評価です。
特に各種単価は結構頻繁に変動するので、細かく統計は取っていませんので悪しからず・・・
- 総合
-
効率よく稼ぐという観点での総合的な評価です。
- 平均単価/1km
-
それぞれの配達依頼の移動距離1kmあたりの単価です。
稼働エリアの[サービス利用者数 / 稼働ドライバー数]の数値で変動します。
自転車の場合、距離単価は時間給に直結しますので、もっとも重要な評価項目だと考えています。
しかしながら、稼働エリアの地域特性により大きく変動しますので、あくまでも参考程度にお考えください。 - 依頼件数
-
依頼通知の多さ、すなわち鳴りやすさです。
こちらも稼働エリアの[サービス利用者数 / 稼働ドライバー数]の数値が大きく影響します。 - 地雷依頼率
-
受けたことを後悔することになる配達依頼の割合です。
配達にかかる時間に対して報酬が見合わないと思える案件の多さなので重要な評価項目です。 - サービス利用者数
-
サービスを利用しているお客さんの数です。
登録店舗数と読み替えても構いません。 - 稼働ドライバー数
-
アプリをオンラインにしているドライバーの数です。
当然ですが、サービス利用者数に対して稼働ドライバーの数が少なければ鳴りやすく、単価も高くなる傾向があります。 - 最低単価 / 件
-
1件あたりの最低単価です。UBERの場合は週間プロモーションを加味して評価しています。
- ドライバーアプリ
-
各社ドライバーアプリの評価です。主に使いやすさで評価しています。
- サポート体制
-
トラブルが起こった場合の各社サポートに対する評価です。
UBER EATS
総合 | |
平均単価 / 1km | 約150〜250円/km(プロモーション込み) |
主な配達距離 | ショート 1~3km |
依頼件数 | |
地雷依頼率 | 約5% |
サービス利用者数 | 圧倒的な利用者数 |
稼働ドライバー数 | ドライバーも多い |
最低単価 / 件 | 約320円+75円(週間プロモーション) |
ドライバーアプリ | 使い勝手の悪い細かい仕様が多々ある |
サポート体制 | 電話サポートなし |
※ 評価は個人的な感想を含みます
※ 各種単価はおよそのイメージです(正確な統計に基づいたものではありません)
UBER EATSの特徴
UBER EATSは圧倒的な知名度があり、利用者数、稼働ドライバー数ともに最も多い運営会社です。
24時間営業していて、利用者はファストフードやドリンク1本から気軽に利用するため、どの時間帯もそれなりに配達依頼があります。
自転車の場合は、基本的にショート(近距離)案件の配達依頼が非常に多く、回転率を上げることで稼ぐスタイルがスタンダードだと思います。
マクドナルドのマックデリバリーやセブンイレブンの配達サービス(セブンナウ)など、他社とも積極的に業務提携しており、それらが配達依頼の一定の割合を占めていて、安定した配達依頼があることも特徴です。
報酬は依頼を受けた時点から配達完了までのトータル距離で計算されるため、地雷依頼がほとんどありません。
ピックアップ待機時間の長い案件であっても、時間に対しての報酬も発生するためUBER EATSの配達依頼をこなしている限り安心して稼働できるという安定感がUBER EATSの最大のメリットかと思います。
UBER EATSには独特の週間プロモーションがあり、配達達成数によりボーナス的な報酬があるため、報酬単価の評価は、週間プロモーションを加味して行なっています。
また、悪天候時にもプロモーションが発生することがあり、こちらはピーク時間限定で配達1回ごとに特別報酬が付加されます。
同様に正月やお盆時期など、稼働ドライバーが極端に減る期間に、期間限定プロモーションが出現することもあります。
UBER EATSの悪天候時プロモーションとは?

悪天候時のピーク時間に発生するプロモーションです。
雨の日の10:30〜15:00、17:30〜22:00などの時間限定で、1件あたり100円〜400円程度の追加報酬が得ることができ、件数の上限は12件です。
金額は天気の荒れ具合によって変わります。
このプロモーションは開始時間の数時間前に通知されるのですが、UBER EATS側としてはあらかじめ稼働ドライバー数を確保しておく狙いがあるのだと思います。
高額のプロモーションが通知されるとドライバーとしては確かにモチベーションが上がるのですが、予想より雨が降らなかった場合などは依頼時の報酬が極端に下がったり、または稼働ドライバーが集まり過ぎて配達依頼が全然来ないなんてこともあります。
そのような場合はUBER EATSに稼働ドライバーが集中しているので、逆に出前館に切り替えると高額の依頼が発生していたりすることもあるので、まめに他社をオンラインにしてチェックするのがオススメです。


最近は高額のプロモーションでドライバーをかき集めて、後半6件は金額が極端に安くなるという姑息なプロモーションが出現しだしましたw
ですが、これは全てのドライバーにプロモーションの恩恵を得る機会を与えることになるため必ずしも悪いことではないかもしれません。
期間限定プロモーションとは?


正月などに期間限定で出現するプロモーション。
金額はその日によって変わる模様。
過去になかったタイプのプロモーションなので、詳細についてはわからないが、正月以降見たことはないため一時的なものだった可能性もある。
私の場合、UBER EATSの週間プロモーションを軸にその週の稼働計画を立てるのが基本的な働き方となっています。
UBER EATSのその週のプロモーションの目標数をこなしたら、週の残りは他の会社を優先して稼働させています。(悪天候プロモーション発生時を除く)
UBER EATSドライバー登録はこちら
出前館
総合 | |
平均単価 / 1km | 約120〜220円/km |
主な配達距離 | ミドル〜ロング 3~7km |
依頼件数 | |
地雷依頼率 | 約20%~30% |
サービス利用者数 | そこそこの利用者数 |
稼働ドライバー数 | UBERほどではないが多い |
最低単価 / 件 | 約400円+α(ブースト率) |
ドライバーアプリ | 昔に比べてまともになった |
サポート体制 | 丁寧でわかりやすいサポート |
※ 評価は個人的な感想を含みます
※ 各種単価はおよそのイメージです(正確な統計に基づいたものではありません)
出前館の特徴
UBER EATSに継ぐ知名度で多くの利用者数を誇りますが、UBER EATSには及ばないと思います。
ドライバー稼働数も同様です。
そのため、配達依頼は中距離以上が多く、ドライバーへの通知も広い範囲に及びます。
よって、自転車だと1件1件の配達にどうしても時間がかかってしまいます。
一件あたりの報酬は高いように思えますが、距離あたりの報酬に換算、あるいは時間あたりの報酬に換算すればUBER EATS(プロモーション中)とさほど変わらないイメージです。
また、報酬の計算方法が独特でそれが原因となっている地雷案件が一定の割合で存在するため自転車で稼働している人にとっては注意が必要です。
出前館の配達依頼は基本的に複数のドライバーへの一斉通知による早い者勝ちで受諾されます。(優先オファーを除く)
ただし、地雷色の濃い案件やピーク時にドライバーが不足している状態ですと、誰も受諾しない配達案件となって流されます。そうした配達依頼は報酬が高くなって再び通知されるというのを繰り返す、依頼側からの逆オークションのような仕組みになっています。
なので、依頼料はその時の稼働ドライバー数に応じて自然と適正な価格となるようにできており、地雷案件もそれを地雷と感じることのないバイクで稼働している凄腕ドライバーなどが自然と吸収しているということなのでしょう。
ところで、優先オファーは自分にしか通知が来ない依頼なので、他のドライバーと競って急いで受諾する必要がありません。ですが、通常の一斉通知と比べて報酬が低くなっています。
出前館としては「君だけに先に通知してあげるね♡(ちょっと安いけど我慢しろよw)」という感じかと思います。
なお、出前館の利用者はランチ時間以降に多くなる傾向があるようです。
そのため午前中の早い時間の配達依頼はほとんどありません。
ですが、ランチ時間、ディナー時間のピーク時にはUBER EATSより効率のよい高額依頼が発生しやすい傾向にあると感じます。
ピーク時間は地雷案件さえ避けれれば結構な効率で稼げるのが出前館です。
出前館ドライバー登録はこちら

WOLT
総合 | |
平均単価 / 1km | 約120〜200円/km |
主な配達距離 | ミドル〜ロング 3~10km |
依頼件数 | エリアによってはほとんどない |
地雷依頼率 | 約5% |
サービス利用者数 | 少ない |
稼働ドライバー数 | 少ない |
最低単価 / 件 | 約350円 |
ドライバーアプリ | 比較的完成度が高い |
サポート体制 | しっかりとしたサポート |
※ 評価は個人的な感想を含みます
※ 各種単価はおよそのイメージです(正確な統計に基づいたものではありません)
WOLTの特徴
実は、依頼さえあれば安定した効率で稼げるのがWOLTだと思います。
距離あたりの報酬もそれなりですし、ピーク時の報酬の上がり具合も出前館などと比べても遜色ありません。
地雷案件にも今の所ほとんど遭遇したことがないですし、イレギュラーな依頼発生時にもWOLT側からきっちりとサポートしてもらえます。
ただし、サービスエリアが限定されていることと、たとえサービスエリア内であっても依頼件数が少なすぎます。
私の稼働地域はWOLTのサービスエリア内なのですが、ピーク時以外の依頼通知が来なさすぎてメインとして稼働できないのが非常に残念です。
なので、総合評価は低めにさせていただきましたが、今後認知度が上がり利用者さえ増えていけば、また違った評価になると思います。
是非ともユーザーの認知度を上げてもらい、サービス対象店舗と利用者数を増やせてもらえるよう個人的にも応援しています。
WOLTサービスエリアの確認はこちら
WOLTドライバー登録はこちら

MENU
総合 | |
平均単価 / 1km | 約80〜150円/km |
主な配達距離 | ミドル〜ロング 4~10km |
依頼件数 | それなりの依頼数 |
地雷依頼率 | 約70〜80% (稼働エリアによる) |
サービス利用者数 | 普通 |
稼働ドライバー数 | 普通 |
最低単価 / 件 | 約330円 |
ドライバーアプリ | 目的地の指定モードがあるのは○ |
サポート体制 | 普通 |
※ 評価は個人的な感想を含みます
※ 各種単価はおよそのイメージです(正確な統計に基づいたものではありません)
MENUの特徴
経験値による配達ドライバーのランクアップという独特のシステムを採用しているのがMENUです。
配達を完了するごとに経験値を取得できて、一定の経験値がたまるとドライバーランクが少しずつランクアップしていきます。(依頼をこなさないと当然ランクダウン)
MENUに専念して膨大な経験値を維持できると最高ランクに到達できてそれなりの報酬をもらえるようになるのですが、そこに到達できるまでの報酬が安すぎるという難点があります。
私の評価でMENUの地雷依頼率が異様に高いのは、中距離以上のMENUからの依頼の報酬は他の会社と比べるとほぼ地雷扱いでしかないというのが理由です。
ゲーム感覚で経験値によるランクアップができるという楽しみがあるのですが、私たちが欲しいのは報酬であって経験値ではないんですけど・・・というのが正直な感想です。
ただし、そうした理由で新規参入者にとって高い障害となっているため、古参のMENUドライバーの安定した収入を守っているという見方もできますので、MENUとの付き合いの長いドライバーには有利なシステムであると言えます。
そんなMENUですが、エリアブーストのかかった依頼だけは新規参入者にとってもかなり効率のよい案件ですので、MENUをオンラインにする場合はエリアブースト案件のみをピンポイントで狙っていきましょう。
ちなみにMENUのアプリをオンラインにすると配達依頼の通知がものすごく鳴る時があります。
一見、MENUは配達依頼がものすごく多いように思いますが、これは誰も見向きもしない依頼が同じ条件で繰り返ししつこく鳴っているだけなので、勘違いしないようにしましょう。
キャンセルしてもキャンセルしても同じ条件で配達依頼を繰り返すのは迷惑なのでほんとやめて欲しいですw
なお、MENUの報酬は電子マネー経由で即日受け取ることができます。
MENUドライバー登録はこちら

まとめ
フードデリバリー事業を自転車で稼働する際のポイントと各社の特徴について詳しく説明させていただきました。
最後に要点について箇条書きにしてまとめておきます。
- メインで稼働する運営会社を2〜3社同時にオンラインにすることで待ち時間を減らす。
(依頼を受注したら他社のアプリは一旦オフラインにする) - 4社すべてにドライバー登録していつでも稼働できるように準備しておく
- 遠距離の高額案件より距離あたり単価の高い近距離案件を狙って回転率を上げていく
- 配達完了地点が繁華街に近い案件を優先する
- UBER EATSの週間プロモーションを軸にしてその週の稼働計画を立てる
- 依頼受諾の優先順位は、UBER(週間プロモーション中)≧ 出前館 ≧ WOLT> MENU(エリアブースト)> UBER ≫≫ MENU
- 出前館の地雷案件を徹底して避ける
- MENUの中距離以上の案件はほぼ地雷
- ピーク時はUBER EATSより出前館の方が高単価になりやすい傾向がある
- UBER EATSのプロモーションが完了したら他社での稼働に切り替える
- UBER EATSの悪天候プロモーション時に極端に単価が低い場合は、他社で高単価の依頼が発生してる場合がある
フードデリバリー事業を自転車で行う場合の効率の良い稼ぎ方についての説明は以上となります。