多摩川サイクリングロードの河口側起点から、できるだけサイクリングロードのみを走って、約56km先の上流側終点まで到達するためのルートの紹介記事です。
関東西側エリアで最長クラスの多摩川サイクリングロードですが、左岸ルート(東京側)、右岸ルート(川崎側)ともに未整備区間があるため、通常は一般道路を乗り継がないと起点から終点まで到達できません。
そんな多摩川サイクリングロードですが、左岸と右岸をうまく乗り継ぐことで、できるだけ一般道を走らないですむような、片道56kmのロングコースとすることができます。
ロングライドに挑戦したいけど、できるだけ車道を走りたくないという方にオススメのコースです。
この記事では多摩川サイクリングロード56kmノンスストップルートに関する以下のような情報を知ることができます。
- 多摩川サイクリングロード56kmノンスストップルートの概要
- 左岸⇄右岸の乗り継ぎはどの橋で行うのがオススメか
- ルート上のオススメの休憩場所やトイレの位置情報
多摩川サイクリングロードについてはこちらの記事もおすすめです。
サイクリストにオススメの飲食店やカフェなどの情報は、この記事の「周辺エリア情報」をご覧ください。
多摩川サイクリングロード56kmノンスストップルートとは?
コース名 | 多摩川サイクリングコース 56km ノンストップルート |
最長距離 | 約56km |
難易度 | 初級〜中級 |
適正速度域 | 15km/h〜25km/h |
混み具合 | サイクリスト、 ランナー共に多い |
景観 | 晴れれば富士山も見えます |
56kmノンストップルート概略図
勝手に「ノンストップルート」と呼んでいますが、別に休憩なしのノンストップで56kmを走破するという意味ではありません。
多摩川サイクリングロードは、左岸・右岸共に行くつかの未整備区間があるおかげで、非常にわかりづらいコース構成となっています。
「ノンスストップルート」とは、橋をうまく乗り継いで左岸ルートと右岸ルートを切り替えることで、以下のような特徴の快適なサイクリングロードとすることができるルートです。
- 起点(穴守稲荷神社旧一の大鳥居)から終点(羽村堰)まで、できるだけ一般道を走らない※
- 途中信号で止まる必要がない
- 乗り継ぎしやすい橋を使用する
- 路面状況や景観ができるだけ良いルートを走る
- 10km〜15km毎に休憩スポットがある
※ 途中どうしても一般道を走る必要がある区間があります
ポイントはどの橋で乗り継ぐかということになりますが、ズバリ乗り継ぎに使用する橋は以下の2つの橋がオススメです。
- 左岸→右岸への切り替え 「多摩川大橋(第二京浜)」
- 右岸→左岸への切り替え 「多摩川原橋(鶴川街道)」
このルートは、多摩川サイクリングロードを、できるだけ一般道を走らないで済むという前提で個人的にオススメするルートです。
紹介したルート以外にもいろいろと考えられるルートは存在しますので、ご自身の好みのルートを探してみてください。
それでは、Googleマップで実際のルートマップを使用して詳しい説明をしたいと思います。
多摩川CR 56kmノンストップルート Googleマップ
多摩川サイクリングロードの左岸河口側起点である「穴守稲荷神社旧一の大鳥居」から、上流側の終点である「羽村草花丘陵自然公園(羽村取水堰)」までのルートです。
できるだけ一般道を走らないで済むような、かつ、できるだけ快適なサイクリングができるルートを選びました。このマップが多摩川ロングライドの計画に少しでも役立てていただければ嬉しいです。
それでは、Googleマップを使ってルートの詳細について説明いたします。
多摩川サイクリングロード 56km ノンストップルートの詳細
- 左岸 河口エリア(約8km)
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羽田空港第3ターミナル近くの「穴守稲荷神社旧一の大鳥居」をスタート地点とします。
この場所は、ランドマークとなる大鳥居と、広めのスペース、いくつかのベンチやテーブルが設置されていて、サイクリングの待ち合わせに最適です。「穴守稲荷神社旧一の大鳥居」から川沿いを上流に向かって走るとすぐに多摩川サイクリングロードの入り口があります。
ここから、約8km先の「多摩川大橋(第二京浜)」までは左岸ルートを走ります。
このエリアは、沿線に住むランナーやウォーカーが多いため走行には十分注意してください。河口エリアは上流へ向かえば向かうほど人が混んで来る傾向にあるようです。
ですので、8km先の「多摩川大橋」を渡って右岸ルートへ乗り換えるのがオススメです。「多摩川大橋」へは、橋をくぐってから折り返すようにアクセスします。
そのまま「多摩川大橋」の上流側の歩道を渡れば、右側に右岸ルートの入り口がありますので、そこから多摩川サイクリングロード右岸コースに入りましょう。「多摩川大橋」のすぐ脇の堤防上に「多摩川交流センター」の建物がありますので、休憩スポットとして利用できます。
- 右岸 中流エリア(約20km)
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「多摩川大橋」から約20km先の「多摩川原橋(鶴川街道)」までは右岸ルートを走行します。
左岸ルートと比べてランナーやウォーカーが少なめなので、この区間は右岸ルートがオススメです。多摩川大橋から約14km先に「二ヶ領せせらぎ館」があります。
トイレや自販機などがありますので休憩スポットに最適です。
ここより上流にはしばらくトイレがありませんのでここで済ませておきましょう。また、この区間はサイクリストが多く、結構なスピードで走っていますので、対向者とのすれ違いの際には十分ご注意ください。
次の乗り継ぎポイントである「多摩川原橋」へは、再び橋をくぐってから折り返すようにアクセスします。
そのまま「多摩川原橋」の上流側歩道を走行して橋を渡りましょう。
橋を渡って左折するとすぐに左岸コースの入り口があります。 - 左岸 中流エリア(約12km)
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「多摩川原橋」から左岸コースに入ってしばらく進むと「府中多摩川かぜのみち」の起点があります。
このエリアも沿線に住むランナーやウォーカーが多いためご注意を。
速度抑制のハザード(地面の凹凸)が少し多くて鬱陶しいですが、それ以外では眺めも良く快適なエリアです。「多摩川原橋」から4kmほど走ると「郷土の森公園」に突き当たり、サイクリングロードが大きく左に曲がるところがあります。
曲がった先にいくつかベンチがありますので休憩スポットとして利用できます。
少し離れた場所にこの周辺では数の少ないトイレもありますのでご利用ください。さらに6kmほど走って中央高速をくぐると「府中多摩川かぜのみち」は終点となります。
ここから上流エリアへは向かうには住宅街の中を少し走る必要がありますので、ルートマップを参考にして迷子にならないようにご注意を。ちなみに、住宅街を抜ける途中には程よい休憩スポットがあります。
- 左岸 上流エリア(約16km)
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住宅街を抜けて木造の小さな橋(根川貝殻坂橋)を渡ると、いよいよ多摩川サイクリングロード終盤の上流エリアです。
このエリアは人通りが少なくサイクリストにとっては快適なエリアですが、コースの折り返しが多く、見通しが悪い箇所があるため、スピードは控えめにして安全に走行しましょう。
また、コースの分岐箇所も多いため、気がついたら行き止まりなんて箇所もいくつかありますので、ルートマップを参考にして迷わないようにご注意ください。
上流エリアに入って10kmほど走行すると、「多摩川緑地福生南公園」の中に芝生の広場があり、ベンチがいくつか設置されていてトイレもありますので、休憩スポットとして利用できます。
この辺りまで来ると周辺の山が近くなり多摩川の風景もがらっと変わってきます。
河口からかなりの距離を走ってきたのを実感できて「ロングライド」の醍醐味を味わえるコースとなっています。この公園を過ぎたら多摩川サイクリングロードも残り5kmほどとなります。
しばらく走って、ランドマーク的な「羽村大橋」をくぐるとすぐに多摩川サイクリングロード終点の「羽村草花丘陵自然公園(羽村堰)」に到着です。
多摩川サイクリングロード 56kmノンストップルートの詳細な解説は以上です。
多摩川CR 56kmノンストップルート Ride with GPS
こちらは「多摩川サイクリングロード 56km ノンストップルート」のRide eith GPS版のルートマップです。
紹介したルートマップは、サイクリングのルート計画に必須のアプリ「Ride eith GPS」で作成しました。
有料サービスになりますが、「Ride eith GPS」をプレミアムにアップグレードすると、このルートマップを使った音声ナビゲーションも可能となります。
サイクリストに必須のスマホアプリ「Ride with GPS」とは?
「Ride with GPS」はサイクリングルートの閲覧だけでなく、以下のような様々な機能があります。
- 他の人が作成したルートマップの閲覧
- 自分でルートマップを作成
- ルートマップを他の人と共有
- 簡易的なサイクルコンピューターとして利用(GPSデータによる計測)
- ルートマップデータのファイル出力
- ガーミンなどのサイクルコンピューターとのルートマップデータの同期(製品デバイスのアプリ経由|Garmin Connectなど)
- ナビゲーションおよび音声ナビゲーション
- オフラインルートナビゲーション
- ヒートマップを使用したルート作成
- リアルタイムなルートの共有
- その他の様々な機能
サイクリングルートの作成を無料で行うには、作成したルートの出力ファイルが豊富な「Ride with GPS」が圧倒的に便利というのが個人的な感想です。
ただし、実際にルートを作成しようとすると、「そこは普通走らないだろw」と思えるようなルートを平気で候補として挙げてきます。
おそらく有料版との格差をつけるためだと推測されますが、ポイントを修正しつつルートを作成するのが無料版だとかなり面倒であることは確かです。
それを差し置いても、Garmin connectなど、他のデバイスとのルートデータの同期が簡単にできるのもこのアプリの魅力です。
基本的な機能は無料で使用できますので、サイクリストの方はスマホに是非インストールしておきましょう。
このルートマップの左上のメニューにある「Send to Devise」をクリックすると、あなたが使用してるサイクルコンピューターなどのデバイスにルートマップデータを出力することができます。
ナビゲーションなどに利用する方はご自由にお使いください。